表現の不自由展(あいちトリエンナーレ)の中止についてつらつらと書く

 今回の企画展が脅迫という形で中止になったことで、「表現の自由ヘイトスピーチのバランス」や「展示内容と公金投入の是非」等が議論されずに終わったことは大変残念でならない。

1 表現の自由ヘイトスピーチ

 まず、自分の立場として、自分がオタクで世間から(好きなものに対しても)あれこれ言われることから、表現の自由というものをできる限り尊重したいと思っている。しかし、不自由展の中には、昭和天皇と推定できる」との解説が付いた嶋田美子さんのエッチング作品「焼かれるべき絵」*1等もあると聞き、判断に迷った。

一線を越えた差別表現というものは、言論(の自由の対象)ではない。

 これは、津田大介氏がツイッターでのヘイトスピーチに対して語った言葉だ。*2

 奇しくも、今回の不自由展は津田大介氏も関わっていることから考えると、こういった表現はヘイトスピーチに当たらないものらしい。自分は専門家でもないので、当たる当たらないについての判断はできないが、できれば今回の騒動をきっかけに表現の自由ヘイトスピーチのバランスというものが深く議論されるようになれば良いと願うばかりである。

 まぁ、司法の判断が出れば嬉しいんだけど、実際は判断されずに終わっちゃう気がする。

2 展示内容と公金投入の是非

 こちらについては、下記事とほぼ同意見。公金投入しているからといってその内容にあれこれ口出しするのは危険であり、その企画の中止も開始も手続きに則ったものでなければいけない。

【表現の不自由展】武井俊輔氏「税金は政府や行政に批判的な人でも納税しているものであり、それを再分配するもの」

 3 匿名のFAXによる脅迫とは一体・・・?

 津田大介氏のツイートより

FAXはネット経由で匿名化されて送られていましたね。手段をよく知ってる人の犯行です。*3

 一体誰何者なのだ・・・?