ブルアカ考察 調月リオは救われるか 明星ヒマリは謝れるか その2

その1〜その3を読み直したのですが、怒りに任せて書いた部分も多く、読みにくい内容になっています。シナリオ、特殊作戦、アートワークスを見てから、それぞれ新しく書いている関係で、後付も多く連続性がありません。

 そこで、内容の要旨をまとめ、私の主張をはっきりさせるために簡単ですがまとめておきます。その1〜その3を読まれた方はかぶる内容も多いので特に読む必要はありません。

 もし、初めての方はその0の下記事から読んでいただけると幸いです。

fclbr.hatenablog.com

 

 

 

 

その1の続きです。

その1を投稿したところ、様々なご感想やご意見頂戴しました。

 その中で、「モモイ負傷後2日の間に調査するのは困難、リオとの話し合いの中で有効な反論ができなかったのは当然では?」というご意見をいただきました。

 私は「それ以降もアリスに関して調査を行っている様子がないので、そもそも調査をするつもりがないのでは?」と思っていたのですが、今回のイベント、特殊作戦デカグラマトンを読んでいる内に考えを改めたのでここに書きます。

 また、関連して各人の行動を再考察しています。

 加えて、横領についてもちょっと考察を深めたので下に書きました。

 (その1に関しまし、他にも追記したところが多々あります。正直読みにくくなってるので後々、整理します)

 その1について

fclbr.hatenablog.com

 まだまだ書き足りないのでその3も作る予定です→ここにその3のリンクを貼る

 

1 特殊作戦でわかったこと

1-1 時系列について

 話に入る前に時系列を整理します。

A パヴァーヌ編 第1章アリス実装(21/3/25~)

B 特殊作戦01~02(21/11/9~),03~04(22/6/8~),05~07(22/7/6~),

C 08~12 ヒマリ実装(22/11/16~) エイミ実装(22/11/26~)

D パヴァーヌ編 第2章前半(22/11/23~)第2章後半(22/12/7~) 

E 最終編(23/1/22~4/22) トキ実装(23/2/23)

D 特殊作戦13~16

 さて、特殊作戦では明確に「特異現象捜査部」として活動しており、デカグラマトンについての調査を先生と一緒に行うことになります。

 ちょっと言い訳になってしまうのですが、自分もその1の考察を行うに当たり、イベントやストーリーは見ていたのですが、特殊作戦はwikiでもイベントやストーリーとは別項のため見落としていました。

 完全にこちらの確認不足です。申し訳ありません。

 では、改めて特殊作戦を読んでみると「アリスはこの事態と無関係」という言葉が出てきます。最初は「なぜデカグラマトンの調査なのに(リオからの依頼もデカグラマトン関係ですし)なぜアリスが出てくるのか???」だったのですが、特殊作戦がアリスに関する調査も兼ねていると考えるとすんなり腑に落ちました。

 おそらく、アリスの正体を探るうちに、偶然にも時期を近くしてデカグラマトンがAIをホドとして乗っ取る事件が発生し、リオとヒマリ双方が「もしかしてアリスの正体はデカグラマトンに関連しているのでは?」と思い、わざわざ特異現象捜査部を設立したのかと思われます。

 ただ、一応補足しておきますと、特殊作戦=アリスの調査ではありません。「今の任務と関係ありませんし」とヒマリ自身も言っています。ただ、本当に何も関係なければ、わざわざ、「アリスとは関係がない」とコメントしないはずです。

「今の任務と関係ありませんし」

 おそらく、アリスの正体が「オーパーツに関連する古代の遺物」なのか、「デカグラマトンに由来するもの」なのか、それぞれ別の調査があったかと思われます。

すなわち

A アリス発見→調月リオと明星ヒマリは、まず「鏡」を利用してC&Cとの戦闘を行わせて調査を行う。

B 調月リオはAやデカグラマトンの事件を踏まえて、明星ヒマリを特異現象捜査部の部長に任命。明星ヒマリは先生とエイミと共に調査を行う。

C 調査の結果、デカグラマトン関連においては「アリスはこの事態と無関係」「リオとの長かった論争も、一つ終止符が打たれそう」「ビッグシスターに報告する必要はない」と結論づける


D そして、Cを踏まえてリオとアリスの正体を議論するも対立、ヒマリの拘束

  機械との接触、モモイ負傷、先生との対面・・・と、その1の考察に続く

といった流れがストーリーと特殊作戦を含めた大まかな流れになるはずです。

 以上の時系列を踏まえると、「2章に入った途端に(今まで名前だけで顔も出なかった)2人が突然ケンカし始めたのではなく、その前に(特殊作戦は1年程と)長い議論があった」「先生はストーリーでは調査していないように思えるが、アリス調査している(?)」「調月リオは誰も頼らなかったわけではなく、むしろ調査を依頼するぐらいには協力してる」など、疑問が解消されます。

 ただ、「デカグラマトンとは別の調査があった」は完全に私の推測なので、横領以外の記述はちょっと不安定なものになります。だって、オーパーツからのアプローチは全く描写されてないので。ただ、調査がないと突然アリスのことを喋りだす、ヒマリのセリフがかなり浮きますので、調査があった体で話を進めます。

 もし、ただ単に雑に伏線貼りたかっただけとか、何も考えてないよだったらごめんなさい。

では、コレを踏まえて考察に入ります。

1-2 ヒマリはなぜアリスを可愛い後輩と言ったか

 コレはもう明確に言えます。「デカグラマトンについての調査を行い、アリスとは無関係とわかり、無害だと判断したから」コレが答えかと思います。

 では、実際この判断が正しいかというと、半分正解で半分不正解です。

 「危険なAとアリスは関係ない」ここまでは良いかと思います。

 (厳密に言えば、オーパーツ関連で接点はありますが、デカグラマトン及びその意志を継ぐ者たちの影響は受けていないので正しい)

 「だからアリスは安全」は論理が繋がっていません。現実では「危険なBとは関係がある」が正解だったわけです。

 すなわち、「デカグラマトンとは関係ないが、オーパーツとは関係があった」。これで良いかと思います

1-3 リオは第三者を頼らなかったの?

 コレもこのイベントを見れば第三者に頼ってるのがわかります。少なくとも、敵対関係にあるヒマリにお願いをして、調査をしていますし、先生も「リオはヒマリやエイミに依頼をしている」と認識しても良さそうです。

1-4 先生はアリスについて調査をしてない?

 ちょっと、ここについては判断し難いです。一応受け身ながらも「デカグラマトンとアリスは無関係である」ということ事態は認識できていそうです。(ヒマリの結論を聞いているわけですし)

 ただ、「先生から調査を行ったわけではない(全部、特異現象捜査部からの要請)」「純粋にストーリーを読むとデカグラマトンの調査だけのように見える」「そもそも、「ヒマリだけがアリスと関連がないように考えている」ように見える(エイミは?マークを出してるし、先生はスルーしているように思える)」ので、積極的にアリスの調査をしていないのは確かだと思います。

 

上の項をもとに、各人の行動について考察を行います。

2 各人の考察

2-1 ヒマリについて

 その1では「なんで可愛い後輩扱いするのかが分からない」と指摘を重ねていましたが、今回の特殊作戦を見て行動の理由は理解できました。(ちょっと結論は誤ってましたが)

 ただ、ちょっと理解ができないのが、あまり情報共有したがらないことです。

報告する必要はありません。(なんで?

 好意的に読み取れば、「安易に当初の脅威(デカグラマトン)が消えたと伝えてしまうと、デカグラマトン以外の預言者たちの脅威は残っているのに、誤った安心感を与えてしまい、調月リオのためにはならないから」と読み取れるのですが、別に全部報告すればよいのでは・・・?とも思います。

 むしろ、「調月リオに依頼されて調査を受けているのに(電気代なんかもリオ宛の請求ですし)、情報を勝手に取捨選択するのは勝手のように思える」「むしろ、ここで全てを報告すれば、調月リオからも「アリスと関係ないことはわかったけど、別の脅威との可能性も捨てきれないわね」と指摘を受けれる可能性もあった」「他者との情報共有しないことをリオは後々責められることを考えると、バランスを書いてるように思える」などと思いました。

 あと、「いまのはお気になさらず、いつか説明しますので」とか「この話は、また次の機会に」とか、このイベントで出てくるのですが出ましたっけ?

 私の見逃しならいいのですが、もしなければヒマリの情報共有ミスポイントに入れても良いかと思います。

「この話は、また次の機会に」の次はいつなのか

2-2 リオについて

 その1の考察では、「調月リオが他者を頼ったかどうか」は触れていませんでした。ですが、今回の特殊作戦を経て考察すると、「少なくともエイミやヒマリとは協力関係にあるし、先生も(事情を知らないとは言え)協力している」「よくよく考えれば、C&Cもリオの命令で、機械の排除などは手伝っている」のだから、言うほど他人を頼っていないわけではない、ような気がします。

 ただ、「セミナーや先生に共有してないにのはダメじゃない?」と言うのはたしかにそうなのですが、「アリスの正体が終焉もたらすものと考えていて、破壊も視野に入れている」と共有して協力が得られたかは、ちょっと考えると難しいかな?と思います。もちろん、薄くても相談するのが筋とは思いますが・・・。(ここは調月リオのミスに追加しても良さそうではあります)
 ですが、リオを擁護する視点で言えば、時系列から考えても(まだ先生の実績が積み重なっていない2章目ですからね)、先生は調月リオに会う前に「侵入禁止区域に入って、謎のアンドロイド拾ってくる」「アリスの学籍偽装も無申告」「そもそも先生って何者?」と言うのは事実で、だから警戒して相談しないのは擁護できそうです。

 

 ちょっと、思ったのですが、私達はプレイヤーなので先生は生徒の味方と理解できますが、先生も黒服たちと同じくらい胡散臭い存在ではあります。

 実際、行方不明の生徒会長代理で着任していますが、その根拠は他校には示されてるものではないし、リスク回避思考のリオが不確定要素を増やしたくなかったという視点では擁護ができます。むしろ、生徒会関係者が禁止区域から危険性のあるもの(ウタハが気づく程度には戦闘用アンドロイドであることは明確)を運び入れているのは、ミレニアムに連邦生徒会が介入するためにマッチポンプを行っているように見えます。

 シナリオでも1章は黒服の甘言と脅迫に乗せられてホシノはあんな事態になってるわけですし。カイザーや金貸しの件も考えると、あの世界で「大人に頼れ!」という指摘自体が真っ当かどうか怪しくなってきませんかね?

 セミナーに相談しないのは「彼女たちを巻き込みたくなかった」とか擁護はできますし、実際、ユウカはアリスに友好的な姿勢を示していますし、彼女に手伝ってということ自体が酷なことです。
 セミナーに報告なしはミスに含めても良いとは思います。話し合ったら調査を手伝う展開ぐらいにはなるかもしれません。先生の件は、「先生はその時点で相談に値する存在か?」で評価が分かれそうです。

 

2-3 先生について

 記事初めにも書いたのですが、その1では「モモイ負傷後2日の間に調査するのは困難、リオとの話し合いの中で有効な反論ができなかったのは当然では?」という指摘に対して、「それ以降もアリスに関して調査を行っている様子がないので、そもそも調査をするつもりがないのでは?」と考えていたのですが、実際は特殊作戦を通じて調査をしていることがわかりました。

 これを踏まえると「先生は調査を(間接的にとは言えるが)していた」と言えそうです。ですが、そうするとリオとの対面で妙に歯切れの悪い対応が気になり始めます。

 調査をしていたのだから「デカグラマトンの調査をする中でアリスは関係のないことがわかった。だから危険性はない」とか反論すればよいはずです。

 どちらにせよ「調査をしているなら、それを持って反論すれば良いし、結果としてアリスの危険性を見誤っていたことを釈明してもよいはず」「もし、調査をしていないのなら、「連邦生徒会が出入りを禁止した地区」といったヒントはたくさんあるのだから、何も調査を行わない事自体が不作為ではないか?」といった疑問は残ります。

 ここでは、調査をしていたということで話を進めます。

 さて、調査をしていたのならそれを持って反論すれば良いのに、なぜ反論しないのかという疑問が生じます。好意的に見るなら「自分の調査の結果が間違っており、誤った結論を話すと調月リオに混乱と誤解を招くから」と言えそうです。

 上で指摘したことと重なるのですが、ここで「自分はヒマリと調査を行っており、デカグラマトンと無関係であることからアリスを信頼した。ただ、予想外にも暴走してしまったが、調査を続ければ破壊以外の方法もあるはず!」と主張すれば、調月リオにも「先生が善性から行動していること」や「先生は(リオから見ると)怪しげな行動を取っている理由」が分かり、調月リオが「大人である先生に頼る」という可能性も十分あったわけです。

 そう考えると、先生に対しても「自分の考えを、第三者(リオも含めた生徒側)に情報開示してほしいな〜」とか「せっかく生徒会権限持ってるんだし、踏み込んで調査してあげてほしいな〜」とか思います。

 もちろん、2日間の間に調査をすることは難しいとは思います。ですが、せめて終わったあとに、調査をして「リオの言う事にも一利あったな〜」ぐらいのエピソードを挟んでほしかったですね・・・。今のままだと、「なんでリオがあんなにアリスを危険視した理由」とか「アリスの調査を(再度暴走しないためにも)先生独自で調査するシーン」がないので、リオ失踪後はアリス関連が投げっぱなしのように見えてしまいます。

 事実としてユウカたちは事情も知らないまま最終編まで行くことになります。

 せめて、生徒会権限で廃墟とはなにか?ぐらい世界観説明も兼ねてプレイヤーにすればよかったんじゃないかなぁ・・・とは思います。最悪、調べたけどよくわかりませんでしたでも、調べたという姿勢は見せれるので。

3  横領について

3-1 リオの横領について

 今回の本筋とは外れるのですが、特殊作戦で明星ヒマリが「電気代が調月リオ宛に請求される」と言及されるシーンがありました。

リオ宛とヒマリが言及している

 このお金、横領したお金から出てると思うのですがどうでしょうか?

 そもそも、特異現象捜査部は他の部と違って、部員数は満たしておらず、活動報告セミナーには出してないと考えられます。もし、活動報告を行っているとなると、ユウカやノアがアリスの正体や方舟関連で無知であることに無理があります。また、部活動報告や進捗を監督していたユウカや記憶力に長けたノアが見逃すことも考えづらいです。加えて、ヴェリタスはセミナーの情報秘匿に対して反対する組織ですので、そんな条件を満たしていない部への支出認めるとは思えません。
 単純に考えるのなら、調月リオによって設立されたのだから、特異現象捜査部の活動資金はリオが支出していると考えて良さそうです。ところで、特異現象捜査部以外にもリオはエリドゥの建設などを行っていました。

 エリドゥの建設は横領したお金で行い、特異現象捜査部の活動資金だけきれいなお金で支援したというのは、ちょっと無理がありませんか?

 横領した活動資金を使っていること自体は問題なく、依頼されて活動してるだけで、その元手まで責任を負う必要はないから・・・と言いたいところですが、ヴェリタス所属の明星ヒマリだけは、その不正を指摘する立場にある以上、「横領について黙認していた」「横領に気づけない監視役」のどちらかは背負わないといけないように思えます。

4 結論

 1から3までを踏まえて考えると、特殊作戦を前提にしてシナリオが進んでいることがわかりました。各人の行動も合理的であるが、落ち度がないわけではなく、むしろ調月リオだけに責任を負わすことは不合理のように思えます。

 各人が情報共有をもっと行えばもっとより良くなったことを示すことができたので、これをもって調月リオへの悪評が少しでも収まれば幸いです。

 その3ではいい加減ヒマリのことを書きます。あと、トキについても書きたいです。

5 その他

①シナリオについて

 考えてみると横領の指摘は、C&Cとユウカがしてるだけだから、勘違いでした!で消さない??エリドゥとか特異現象操作部の活動資金は、調月リオが各務チヒロみたいに企業の難題解決したりしてお金稼いだりとか、懸賞金問題を解いたとかのほうが良くない???
 そのほうが、調月リオが明星ヒマリと対になるぐらい有能だったよ!ていうエピソードにもなるし、せっかく自己紹介で千年難題について触れてるので、そういうふうに補完すればいいんじゃないかなぁ・・・。

 そうすれば過去の掘り下げにもなりますよね? 私財を持ち出してエリドゥ作ってたことにすれば、調月リオの自己犠牲的な献身が表現されてヘイトも収まるし、明星ヒマリの横領黙認疑惑も消えるし、セミナーにも戻りやすくなるしいい事だらけじゃん!!と思うんですがどうでしょうか? 

②システムについて

 特殊作戦も恒常イベントに入れません?あと、特殊作戦を初めて読むときに、シナリオ読んでねの警告だしませんか?

 そうしないと、「失踪したリオに報告するエイミ」「なぜアリスがでてくるの?」「トキの存在自体がネタバレ」といろいろ疑問が出てくると思います。

 

その3に続く

 

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