※この記事は前回の続きである
この騒動が新たな展開を見せたのでつらつらと自分の意見を書いておく。
1.匿名のFAXの謎が明らかに
あいちトリエンナーレ津田大介芸術監督インタビュー|平和の少女像問題、そして「組織化したテロに屈した」という発言の真意語る - 骰子の眼 - webDICE
あの脅迫ファックスが来たのが2日の早朝です。脅迫ファックスが届いたと現場が大騒ぎになり、すぐに事務局はすぐ警察を呼びました。通報を受けてやってきた所轄の警察署員がファックスを見て、ヘッダーのところにある番号が5ケタだったため、「これだと発信者はわからないね」と、そっけない対応をされたそうです。(中略)5ケタの番号を解析したところ、オフィスの複合機ではなく、コンビニの可能性があるということがわかりました。コンビニの複合機は主にゼロックスを導入しているセブンイレブンと、それ以外のコンビニで多く使われているシャープの2つがあり、さらに解析すると、ゼロックスではなくシャープのヘッダーで、5ケタの番号はコンビニの店番号じゃないかということまでわかった。
FAXは匿名化されたものではなく、この様子だと愛知県警の事実誤認から始まっているように思える。まぁ、他のメール等はTorを通されたりしていてわからんのは事実らしい。
2.調査委員からのトリエンリーナへの指摘
議事概要(あいちトリエンナーレのあり方検証委員会 第3回会議) - 愛知県
https://www.pref.aichi.jp/uploaded/life/256626_865255_misc.pdf
もう、ここのブログで語りたかったことがここぞとばかりに書いてある。ここに展示された、作品についての表現の自由とヘイトスピーチの兼ね合いや、企画自体の改善点等が挙げられている。
表現の自由との兼ね合いについては、作者への聞き取りや世間での印象などをすり合わせた結果、「表現の自由の範囲内だけど、解説はもっと充実させたほうが良いかもね」といった感じでまとめられている。運営について、特に芸術監督については結構厳し目に書かれている印象があった。
2015年の不自由展の拡大版を「あえて今回公立美術館で開くことに意義がある」と不自由展実行委員会と当初から合意していたが、(中略)愛知県美術館での展示を強行した。このことはジャーナリストとしてはもしかすると 長い眼で見た時にひとつの業績になりえるかもしれない。 しかし、税金でまかなわれる県の施設を使用する芸術監督に求められるべき当然の分別、あるいはINTEGRITY (高潔さ)を著しく欠いた行為であり、違法ではないが到底、県民の理解はえられない。
ここを読んだときに、「違法ではないが不適切」って言う言葉が頭をよぎりました。
まだ検証委員会は続くみたいなのでちょくちょく見ておきたい。
3 補助金についての見解
あいちトリエンナーレに対する補助金の取扱いについて | 文化庁
補助金申請者である愛知県は,展覧会の開催に当たり,来場者を含め展示会場の安全や事業の円滑な運営を脅かすような重大な事実を認識していたにもかかわらず,それらの事実を申告することなく採択の決定通知を受領した上,補助金交付申請書を提出し,その後の審査段階においても,文化庁から問合せを受けるまでそれらの事実を申告しませんでした。
やっぱり、展示内容が問題ってわけじゃないんですよね。もちろん、進行中なのに決定が出るのがおかしいってのも意見としてあるけど、お役所っていうのは書いてあることが全てなんですよね。だから、企業とかだとこういう資料作りが強い人が居たりするけど、ノウハウが足りなかったのかもしれません。