ブルアカ考察 調月リオは救われるか 明星ヒマリは謝れるか その1

 その1〜その3を読み直したのですが、怒りに任せて書いた部分も多く、読みにくい内容になっています。シナリオ、特殊作戦、アートワークスを見てから、それぞれ新しく書いている関係で、後付も多く連続性がありません。

 そこで、内容の要旨をまとめ、私の主張をはっきりさせるために簡単ですがまとめておきます。その1〜その3を読まれた方はかぶる内容も多いので特に読む必要はありません。

 もし、初めての方はその0から読んでいただけると幸いです。

下記事がその0になります。

fclbr.hatenablog.com

 

 リオ実装される前に先上げします

 時計じかけの花のパヴァーヌに付いての記事です。

 本来ならここのブログは、4ヶ月目のブルアカ攻略日記が出てくるはずですが、どうしても書きたいことが出てきてしまったのでここに書かせてもらいます。

※10月から書いた関係上、ストーリ更新分は考慮していません。

※できる限りイベントは見たつもりですが、今年4ヶ月ほどしかプレイしていない関係上、考慮してない部分があるかも知れません。

 長くなったので前半だけ上げます

その2を公開しました。

fclbr.hatenablog.com

 

fclbr.hatenablog.com

2024/1/7にその1の記事全体を添削しました。怒りに任せて書いた部分も多かったので、読みにくい部分や伝わりにくい部分を直しました。

 

 

0 はじめに

 書いた理由と私の立場

 真面目にやってるやつがバカ見るのっていやなんですよね。誰も気づいていない問題、もしくは、わかっていても誰も手を付けたがらないような問題に、自ら取り組んでいる奴が、いざ問題が発生したときに結果だけをもって非難されるの嫌いなんですよ。それを許すと、知らないふりするのが最適解になりますからね。


 今回、シナリオ読んでて、リオが周りの生徒からの理解、あと大人の立場からも理解されないなんて言うのはキツすぎたんですよね。ただ、私がSNSで毒を吐いてもアンチと変わらんし、一番重要なリオの名誉回復はなされないし、いいことないんだよね。
 あと、このまま名誉回復されないと、リオもそうだけどヒマリやトキ周りの解釈違いの作品が増えそうで嫌なんだわ。もろもろのわだかまりが未消化のまま先生にデレるリオとか私は嫌だぞ。
 なので、どうにか気持ちを整理して、シナリオの偏りを指摘して、リオを弁護して、リオの早期復活を望む文章を書きました。
 文章が長くなったので前半に、リオについて、後半にトキとヒマリについて書きました。
 先生方のうち一人でも、彼女たちの認識が変われば幸いです。

 

※ストーリーのネタバレがあります

※先生に対して辛辣な部分があります。

※毒を吐いてる部分も多々あるので苦手な方はこの時点で戻っていただきたいです

 

1 読んで疑問に思ったこと

1 誰もがアリスの味方という不気味さ

 今回悪役になったリオ、一番揉めるのがアリス破壊の提案かと思います。実際、私達視点でいうとアリスは仲間ということで話が進みます。実際、仲間に編成できますし、この時点で仲間にしている先生も多いでしょう。ただ、ストーリー上に置いては、リオが指摘するように「王女」の面も正しくあります。

 よくある敵なのか味方なのか!というやつです。鬼滅の刃で言うところの「「鬼だけど人を襲わない妹」を信用できるかどうか」と言うやつです。

「鬼だから殺して良い!」vs「鬼なんかじゃない妹なんだ!」

 なので、普通なら「そんなヤツ信用できるか!今すぐ追い出せ!」みたいなエピソードが入るのですが、何故かこのシナリオでは、発生しません。

 一番真相に近いヒマリはなぜか「可愛い後輩」と判定しています。ちなみに、なんで無害判定したかは謎です。むしろ、無害判定したあとにモモイ負傷エピソードが挟まれるせいで、ヒマリの判定が誤っている疑惑さえでます。

 また、他の生徒も、モモイ負傷後も信用したままです。上の例でいうと、「鬼になった妹が実際に人を襲ったので、妹が連れ去られた」に相当するシーンです。誰か一人ぐらいは、「リオ会長の言う通りなのかな・・・」とか思ってほしいです。せめて、名無しのモブと仲良いエピソード入れたのだから、モブ役に言わせるくらいはあっても良いと思います。

 ミレニアムが秀才ばかりという設定もあるせいで、誰も合理的推論を働かせていないのはかなり違和感があります。せめてウタハあたりはアリスがロボット言う事に気づいているので、内心でも良いからリオ会長を擁護してほしかったです。

ロボが生徒なのはセーフなのか・・・(新たな疑問)

 ちょっと考えると、リオが任命した特異現象捜査部のエイミなら擁護してくれそうです。合理的な考え方の彼女なら味方にはなってくれそうです。ですが、脚本上扱いづらかったのかヒマリ救出に向かっています。見解も出てきません。

 1/7追記

 ここで主張したかったのは、主題にある通り、「誰もアリスを疑わない不気味さ」です。例えば、アリスの暴走を知り、ユウカが「そういえば、入部の問答も不自然だし、急に入部希望者が出るのも変だったわね」、エンジニア部が「レールガンの時に推察したとおり、戦闘用の機体なのでは?」、ヴェリタスが「アリスの不正入学作ったけど、どうしてなんだろう?」、また「合理的な会長がこんな強引に事を進めるなんて、なにか事情があるんだろうか?」といった疑念を、誰も想起しないことにあります。アリスの不自然なところを思い出し、疑念を想起する→でもアリスは大切な仲間→助けに行く!となるところが省略されていて、誰も合理的推論を働かせないのが不自然に見えました。
追記終わり

2 先生もアリスの味方でいいのか

 
 上と重なりますが、先生もなぜかアリスの味方ということで話が進みます。生徒については、生徒なので間違いを犯すこともある、そもそも生徒は完全でもないで擁護できます。

 しかし、先生に関しては、擁護しがたい点があります。

 それは、先生はアリスを廃墟から連れてきていることや暴走するアリス、負傷するモモイをしっかりと見ていることです。また、廃墟関連では「資格」を有さないと開けない場所に入る、KEYをゲーム端末に入れるといったことを知っています。

 なので、アリスに関して、先生こそ疑惑の目を向けるべきではと思います。何をもって、無害判定しているのでしょうか。

 メタ的なことを言えば、生徒が生徒に嫌疑をかけるというのは、ヘイトがたまりますし、キャラゲー的にも避けたいというのはわかります。ならば、先生がその役すれば丸く収まったのではないでしょうか。

「全員がアリスの味方、だけど、先生だけがアリスに疑惑の目を向ける」なら、生徒がヘイトを受けることありませんし、リオに集中するヘイトも分散されます。

3 先生が先生してない


 アリスを回収するシーンでは、読んでいて正直リオに理があるなと思いました。

私も読んでいて思いました

 あの場面で「次、暴走したら先生が全責任とる」「生徒会と組んで調査中」「ヘイローを破壊する以外の方法がある」などの言葉があれば、リオが性急に結論を求めたと、リオに責任を追わせても良いのですが、そうではありません。むしろ、先生はあまり頼りになる返事はしていません。


 「リオが遮るばかりで聞く耳を持たなかった」という意見も多くありますが、実際、リオから意見を求められていたらどう答えるつもりだったのでしょうか?

 

 ストーリーを見るかぎり、調査中だとは考えづらいです。ヒマリに会いに行った形跡もありませんし、後々、生徒会とそれらしい会話がありません。また、黒服の語りで廃墟関連の情報が出ていますが、先生から調査したわけではありません。むしろ調査が禁止されていると情報が出ているせいで、先生が動かなきゃならないのに動いてないように見えてしまいます。

 また、破壊以外の選択肢を持っていたかというとそれも怪しいです。選択肢があるならば、奪還中に話していいですし、ほかに解決策を持ちうるヒマリとは会っていません。

 全責任をとるという言葉は出てくる気がしますが、そうするとなぜ言えなかったのかの問題が出てきます。

 結局、出てきたとしても「それでもアリスを信じるよ」程度の言葉にとどまる気がします(ここは妄想です)。

 
 「先生はオーパーツも含めて真相を知っているが、生徒の手前話せなかった説」もあったのですが機械と接触、暴走の場面に立ち会っているので、却下しています。知っているなら、そもそも機会と接触させないでしょう。

 個人的には、先生を立ち会わせなかったほうが良かったのではと思います。

 「モモイ負傷後、大ごとにならないようにシャーレに運び入れた後。先生は独自に調査をしていて、手がかりをつかんで戻ってくると、アリスが連れ去られてしまった」のほうが先生の株を下げませんし、本来の「何もわかっていないけど助けに行く」の流れよりかは自然な形になるかと思います。
 

 創作については素人なのですけど、リオが先生を詰めるシーン、プレイヤーに選択肢を押させる必要性あるのですか?先生のスッキリしない返答を見続けるのは苦痛でした。リオにヘイトを向けさせたいというなら、先生を挟む意味が薄いように感じます。

 

リオにヘイトが向くよりも先生にヘイトが向くよ

4 リオへのフォローがない


 まず前提として、リオも生徒です。また、悪役として処理するには動機が納得できる、私利私欲で動いていない。リオ自身が自分の犠牲をためらわない。嫌われることを恐れない。どちらかというと大人としての責任を取っているように思えます。もし、間違っていても更生の機会を与えるべきだし、フォローするのが先生の仕事かと思います。

 

悪役・・・???

 そのため、悪役として恨むよりも先に、先生が責任をとれない申し訳なさが先行しました。
 また、エリドゥからミレニアムに戻っているのはほぼ確実なので、フォローできる時間は存在しています。もっと言えば、セミナーで書き置きを残して出ていくシーンが有ることから、それなりの時間があることがわかります。

フォローする時間的余裕はありそう

 なので、先生が何かしらリオに寄り添うなり、フォローを入れるなりするべきかと思います。「アリスを脅威と見るのも仕方ないよね」とか、「ミレニアムのみんなが心配なんだね」とか、リオの行動は肯定しづらくても、動機自体は肯定するなりしてフォローしてあげるほうが良かったのではと思います。

 

 12/15追記

「優しさ」の形でフォローが入っていました

コレは私の指摘ミスです。追記させていだきました。

追記終わり

 

 

5 情報共有について

(4の一部に入れていたのですが、長くなったので独立させました。)

(伏線として回収されるとして見てるなら問題ないシーンです。)

(情報共有されているという前提で書き始めています。)


 まず、ヒマリもセミナーもゲーム部も、精神世界脱出後のリオ会長が、未だにアリスを狙っているということになっています。

 方舟でのやり取りを見る限り、「アリスを狙うリオ会長」というのは共通認識になっています。

 情報共有しているという前提で考えると、「精神世界に入ってアリスがKEYを支配下に置いて皆は安心しているけど、リオ会長はまた暴走するかもしれないと考えている。だからリオ会長はアリスをまた再び狙うだろう」と皆が考えていることがわかります。

 しかし、ちょっと考えると矛盾がいくつか出てきます。

 

リオ会長が狙っているとの談

 

 まず、ちょっとこの解釈には無理があります。理由として、リオは精神世界のダイブ成功をすでに見ています。すなわち、リオ自体はもうアリスを危険視していません。なのに、セミナーが「リオがアリスを狙っている」と考えているなら、誰かがセミナーに「リオはアリスを未だに狙っている」と教えねばなりません。

 そもそも、リオ会長がアリスを未だに危険視しているなら、ヒマリたちはアリスを方舟に乗せること自体に反対するはずです。アリスは方舟にとって明確に敵です。実際、力を使ってアリスは消滅の危機に瀕しており、リオにとって都合が良い・・・都合が良い??

 

 書いておいて早くも矛盾してしまいました。

 

 リオ会長にとっては、アリスを消滅させるために方舟に乗せるのは合理的な選択ですので問題ありません。しかし、ヒマリにとっては、消滅の危険性があるのに乗せるのは合理的ではありません。なにかしら、アリスに警告しても良さそうです。

 

 じゃあ、なんでアリス消滅の危険があるのにヒマリは方舟に載せることに反対していないのでしょうか??

 いや、ここにツッコミ始めると、ゲーム部もセミナーもアリス消滅の危機の方舟に載せている意味がわかりません。
 そもそも、「アリスが力を起動すると消滅してしまうということを認識できていたのが、ヒマリとリオだけ」というのが不自然きわまりません。

 というか、方舟衝突の危機に際して「KEYにお願いしてみます」というセリフを聞いてゲーム部は「またあんなことに」とはいってもアリスの存在消滅までは予期していたとは思えません。

暴走を懸念するだけにとどまるゲーム部

ユウカには何も伝わってなさそう

アリスが無事なのに驚くのはヒマリだけ

追記 12/12

「どうして生徒会長がアリスちゃんを狙っているのか、(中略)よくわかっていない」

追記終わり

 

 最初に戻って考えてみます。

 情報共有がされていないという前提で考えたほうが自然です。

以下追記して修正12/23

 状況証拠から考えると、

 ゲーム部はKEY(アリスを暴走させたやつ)が支配下に入ったからいなくなったから安心と考えている。リオ会長が狙った理由は暴走したアリスを回収するため。

 セミナー・エンジニア部・ヴェリタスは、アリスの正体も知らないし、リオが狙った本当の理由も知らされてない。

エンジニア部とヴェリタスについて

 エンジニア部とヴェリタスは、KEYがあるかどうか知りたいけど、分からない。

 ヒマリと先生は全部知っているけど、情報共有はしてない。アリス関連が解決していないと知っている。

追記終わり

 

 そうすると、リオ会長に対して言った言葉のありがたみが薄れてしまいます。

先生とヒマリで抱え込むのはセーフなんか・・・??

 リオは「一人で全てを判断して結論づけた」と叱責されるのに、先生とヒマリは、アリス関連を周りに黙って処理していたわけです。

 もちろん、相談せずに物事が解決しているのならセーフと言う考え方もできます。

 しかし、実際にはアリスの秘密を二人で抱え込んでいるうちに、アリス消失の危機を迎えてしまっています。 KEYが身代わりにならず、アリスが消えたら、先生とヒマリはセミナーやゲーム部に何と言うつもりだったのでしょうか。

 「アリス本人が自身の消滅を認識していて、それでも消滅と引き換えにみんなを守りたいからセーフ」というのなら、アリス自身が自分を魔王と認識して、自身を「破壊」するためにエリドゥに行くのはセーフになりませんか?

 あれはリオが叱責したからだめ?

 なら、アリスがゲーム部にもアリス自身の消滅の危機を話さずに身代わりになる選択は間違いになりませんか??

 また、詳しくはヒマリの考察に譲りますが、ヒマリがヴェタリスとの情報共有がされていないがために、アリス暴走、モモイ負傷、部室崩壊となっていることを考えると、謎が深まります。

 ここについては謎です。次のシナリオで、リオと対比させる形で、ヒマリと先生の事情パートがあるなら伏線ですが、どうでしょうか?

12/12

 「そもそも全員アリスの危機に気づいていない」との説もあるのではと(別所の)指摘を受ける中で思いついたのですが、その説を取ると、「1章使ってアリス破壊の是非が描かれてるのに、その真偽を一切検討していない」と言うことになります。

 

 リオからはオーパーツであることや「不可解な軍隊」の指揮官であることが示されていますし、

 KEY起動後では、方舟である旨は認識できます。

 騒動後に、一切調査がアリス関連で進まなくとも、アリスがオーパーツ関連であることは理解できているはず。先生も方舟起動にはリスクがあることは理解しているのだから、アリスが乗ることで方舟同士が干渉するなどの予見はできたのでは??

 また、同じくヒマリもリオの見解を聞いている以上、予見可能かと思われます。

 指摘しておきたいのが、「KEYが消えたのかどうかわからない、その存在について正体も掴めてない」のに、方舟に乗せるのはOKというのが全体的に変です。

  

 もちろん、そこまで考えが至らなかったと言われればそれまでですが、それだと、予見できていたリオが責められるのが理不尽のように感じます

追記終わり

6 ヒマリは何をもって解決するつもりだったのか


 1でも触れましたが、このシナリオでは、「リオの行動が最善ではないよね」という形で進みます。また、最終章でも「安易な解」といったように、フォロー(?)が入ります。ただ、そのためにはもっと良い選択肢があった言うことを示す必要があります。

 では、実際の選択はどうだったかというと、「精神世界に行って、アリスを説得してKEYを支配下に置く」が結末でした。ただ、この結末を出されて、「リオの行動が最善ではないよね」と言われてもあまり同意はできません。

 一つ目に、作中でも語られた通り精神世界にダイブ自体がリスクのあるものとして扱われています。(リオが止めるぐらいにはリスクがあります)
 二つ目に、またダイブした先でもアリスの説得を行わなければなりません。
 三つ目に、KEYが敵対状況の中で行われるというリスクがあります。

 四つ目に、ヒマリ自体が問題は解決していないと発言しています。


 以上のことを勘案すると、「たまたま成功しただけで最善の選択肢として出されると疑問符が付く」が正直な感想でした。

 

危険性については以上の通り

 この一人を救うために他の人を危険にさらしてよいか?というのは普遍的なテーマです。敵地に残されたたった一人の友軍を救うため部隊を派遣するかどうか等、創作でもよく見られるものです。

 ですが、片方の選択肢だけが正しいように言われるという展開は少し疑問符が付きます。せめてヒマリから「こんな危ない手段はこれっきりです」とか最善の選択肢ではないことに言及してほしかったです。


 また、「ヒマリは精神世界ダイブを100%成功すると確信しており、実際成功しているのだから最善の選択肢である」という意見もあるのですが、それならば、なぜリオにその提案をしていないのかが大いに謎です。また、結果から見れば問題が解決していないそうなので、その説は薄いと思います。

問題は解決していない様子

 

 そもそも、先生とゲーム部が断るという可能性があります。もちろん、そんなことはあり得ないにしろ、途中で負傷して先生とゲーム部が来られないという可能性は高かったかのように思えますし、道中負傷のまま来たら、アリスは再び心を閉ざしてしまうのでは?と思います。

 

 アリスの人間性がストッパーになると思っていた説もあります。

 アリスの人間的成長を見たヒマリは人間性がストッパーになると考えていた。だから、差し迫った脅威なんかじゃなくて「可愛い後輩」と表現した。しかし、ヒマリもリオも予想できなかった機械との接触で、被害が想像よりも早く出てしまった。この方が、納得もいきます。ただ、この説をとるとヒマリは予想を外して、リオのほうが現実的に物事を考えていたということになります。

 メタ的なことを言うと、シナリオでは採用しづらそうです。

 

 後々、指摘するのですが、方舟の時点で、KEYの存在に対処できてないことから考えると、そもそも、対処法があったかが怪しいです。もしかしたら、その時は対処法が思い浮かんでいたが、実際は取ることができないような対処法だった可能性もあります。例えば、一度も暴走していない場合のみ成功する解決策など。

 いや、これからのシナリオが、ヒマリの全知といえどもミスはあるという方向に切り替わるなら、これでもいいのですが。

 

2 調月リオの名誉回復について

 

 1では疑問点と矛盾解消の想像を述べました。

 次の項ではリオを弁護します。弁護なので、減刑を求める、リオにとって好意的な解釈をする文章があります。

 また、リオとヒマリはゲーム部を利用して、生徒会権限がないとは入れない廃墟に侵入させ、アリスを回収させているというのを指摘しておきます。すなわち、ゲーム部の先生連絡から、アリス回収、鏡奪還、C&C戦闘までが、ヒマリとリオのシナリオ通りという前提で書きます。全部ヒマリとリオの手のひらの上という前提で書きます。

 

note.com


 ここの指摘についてはこのNOTEの考察を受けて追記しまた。状況証拠から考えると正しいように思えます。

 

 1 リオの横領について 

 リオの横領は、明確な犯罪行為ですが弁護します。
 指摘しておきたいのは、ヒマリはエリドゥについて決裂前に暗に言及しており、その存在を認識していることがわかります。認識していることは当然のことで、そもそもヴェリタスはセミナーの権力集中を警戒して作られた、いわば権力の監視機関です。

 エリドゥはユウカ曰く横領されたお金も使われて建設されているのではと推察しています。セミナーでのコユキの騒動、そしてあの巨大なエリドゥの建設、どちらも把握していたヒマリが、建設費がどこから出てきているのか気づいていないとは考えづらく、共同戦線を張る関係上ある程度は横領を黙認していたのではと推察ができます。

 また、前述の通り私利私欲に使ったわけでもなく、終焉に備えるという目的で行われたものです。また、エリドゥは実際に終焉の際には、避難施設になるなど、ミレニアムひいては世界のために役に立っています。

 
 量刑について弁護します。
 横領についてはコユキが同じことをして反省部屋送りになっています。コユキセミナーを破産させるレベルの横領でも反省部屋で済んでいるので、寛大な処置を望みます。というか、コユキは反省部屋で済むんですね・・・。

 

 2 アリス破壊について

 これも殺人未遂なのですが、弁護します。
 アリスは説得によって自ら破壊を望んだとか理由は上げられるのですが、さすがに無理筋なので擁護しません。一応、アリスは人じゃない!で弁護もできますが、リオはアリス破壊の選択を「トロッコ問題」に例えてることから、人扱いにしているという前提でお話を進めます。
 動機については、擁護の余地があります。

 まず、アリスの危険性について述べます。実際に負傷事件は起こっています。なので、必要性があります。また、アリス自身も自分をコントロールできないかもと閉じこもっていました。なので、緊急性もあります。
 問題は、そのほかの選択肢はなかったのかについてです。一応、弁護する立場なのでほかの手段にも問題ありと主張します。
 まず、精神世界ダイブ自体がかなり危険性を伴います。また、ダイブ後も問題は解決していないと話している通り、結局は不安の種が付きまといます。また、方舟に乗るまでに不安要素のKEYを取り除けていないことから、ほかの手段もなかったのではないかと主張しておきます。

 また、何かしらの形で拘束するというのも、アリスのスペックを考えると難しいと思います。というか、戦闘用に作られたアリスを抑え込むのかなり無理があるように思えます。

 

 量刑についてです。
 比較するとすれば、ヘイローを破壊する爆弾を持ってセイアを襲撃したアズサでしょうか。ただ、彼女のケースは説得されて破壊をやめているのであまり参考にならなさそうです。
(少し本題とは逸れてしまうのですが、破壊をやめていたのに入院していたこと、そのあとも体調不良が続いていたこと、アズサの性格的に、確実に爆弾を使うために銃撃やトラップを用いてはいそうなことを考えると、何もしていないとは思えないのですがどうなんですかね?)

 
 また、ほかのケースを考えると、アズサがサオリにヘイローを破壊する爆弾使ったケースがあります。サオリとアリスを比較すると、現実に起きた被害ではサオリのほうが大きく、将来予見できる被害はアリスのほうが大きいといえます。なので、アズサの量刑を参考に・・・と思いましたが、彼女は特段何も処罰を受けていません。スパイ行為は途中まで行っていたので何かしらあっても良さそうですがないんですね・・・。

 
 アズサが無罪放免になっているように、動機が被害拡大を防ぐためだったことをもって減刑してほしいです。

3 リオは救われるか

 さて、その次は、リオ会長が救われるかについて書きます。

 最終章では、アリスとの和解、トキ救出の安易な解を通して第三選択肢の大切さを強調、オイディプス王の逸話を通してヒマリとのわだかまりが少しだけ解けました。(ということになっています)

 

追記

 「リオとヒマリの仲の犬猿の仲も、アリスの仲裁によって和解することができた」とのキャプチャーがTLで見かけたのですが、おそらくグローバル版の方での発言かと思いますので元ネタが探せません。誰か知ってたら教えてください。

追記2(12/6)

動画について教えてくださる方がいたので追記します。

www.youtube.com

6:45~より

Even when RIo and Himari Had their age-old fight
Aris intervened and helped them finally reconcile

 最終的に和解してることになってますね・・・。

 ということは、次にリオとヒマリが会うイベントでは、いがみ合う様子は出てこないということですかね?

追記終わり

 

 これでリオ会長は救われているのでしょうか?

 私は、あまり救われた感じがしていません。

1 アリスとの和解

 1つ目に、アリスと和解しました。アリスはリオの意図、すなわち自分が世界の脅威であることを受け止め、リオが終焉を防ぐために尽力したことを認めます。

 

 

 では、アリスはその事実を受け入れてどうするのか。

 自分が「魔王」ではなく、世界を救う「勇者」になる。

 めちゃくちゃいい言葉ですが、有り体に言うと自爆です。ハッピーエンドになるわけ無いだろ!!!というか、リオが提案したときは止めたヒマリも少しは説得しろ!!先生も黙ってみてないで!!なにが、アリスの話を聞こうじゃい!!!と言いたくなりました。

 そもそも、KEYのことを2章のときは武力で鎮圧して、次出てくるときには、めちゃくちゃ通じ合ってるのは違和感がありますが、多分、2章→最周辺の間に時間が立っているのでしょう。・・・多分。

追記

最終編の初めの方ではめちゃくちゃ敵対してるよねこれ

追記終わり

 でもでも、時間が立っていると考えるとヒマリの情報共有していなかった謎が深まるので、プレイヤーに見えないところで仲良くなったということにしてください。

 

 シナリオ的にはいいんですよ。内部に潜り込んでいたスパイキャラが仲間扱いしてくれる味方たちに心動かされ、最後は味方として戦い、敵と相討ちになるとか有る有るですからね。

 問題なのは、前述の通りこのシーンにおいても、情報共有がされてないせいでアリス、ヒマリ、リオ、先生以外は消滅することを予期できていません。

 たまたま、KEYが消滅から守ってくれなかったらシーンが不自然にならずに繋がってますが、消滅したときが地獄です。今まで、情報共有していないヒマリと先生は説明することはないでしょうし、アリスは消滅しているので、必然的にリオが説明することになります。やだなぁそれ、部室で説明したけど理解されないシーンの再来です。

 むしろ、ミドリの精神がやばそう。あのときの説明が正しく、自分が真に受けていれば、最後の言葉ぐらいかけれたという自責の念が生まれそうです。

2 第三選択肢と安易な解

 次に、第三選択肢と安易な解についてです。

 このシーンは、おそらくリオに対して、トロッコ問題のような問題であっても、第三選択肢を選ぶ重要性を示し、そんな都合の良い解、すなわち安易な解があるのだよと諭すシーンでもあります。

 ですが、そもそも最初のトロッコ問題における、第三選択肢とはなんでしょうか?アリスを破壊することでもなく、終焉を待つのでもありません。また、精神世界のダイブでは、問題が解決しているわけではないので除外されます。

 少しメタなことを言うと、マシロの絆ストーリーで言及されていた通り、第三選択肢を模索すること自体が正義であるから、リオはその姿勢を見せない事自体が悪いことであるということメッセージなのかなと思いました。

 ですが、それが許されるのは差し迫った事態がないときだけです。現実には、苦しい選択肢を手早く選ぶ必要があります。

 そもそも、Trip-Trap-Trainのイベントから察するに、生徒と生徒に意見がぶつかったときに先生は、どっちつかずの態度を取り、「選択肢を取らない」という選択をします。正直、ずるいですよね。他人がトロッコのレバーを引くまで待つだなんて。

 少なくとも、苦しい選択肢を選んだリオに先生は寄り添うべきでは?

 もちろん、リオも第三選択肢の模索という面は成長していほしいので、このメッセージを受け取って成長してほしいとは思います。ですが、合理的思考を好むリオにとってはやや酷なメッセージなのかなとも思いました。

3 オイディプス王の逸話

 リオとヒマリの相性は最悪です。(ここの最悪な関係は、ヒマリの考察で深掘りします)ですが、ヒマリの乗船拒否後において話されオイディプス王の逸話後は、乗船を許可され、なんとか協力できるようにはなっています。

 おそらく、リオの考えを否定するのではなく、「問題が解決できる能力が有るがゆえに、困難な問題を解決しようとしたリオを否定するのは、不条理」と考え乗船させたと考えられます。

 問題は、そんな事情をリオは預かり知らないことにあります。リオからすると、ひどい言葉で乗船拒否された後、なぜか呼び戻されて乗船許可されたシーンとなります。

 リオにはおそらく、ヒマリの考えが少し改まったことは伝わっていません。救いと呼ぶにはもう少し情報共有がほしいです。

 

4 失踪の理由とその後 

 二度の失踪についてふれ、リオのこれからについて述べます。

 

 正直、シナリオの都合だとしか思えないのですが、一応考察します。

 合理性がある説明があったら教えてください。


 一度目の失踪の理由について、アリスの脅威が一旦収まり危険性が低くなったこと、そして、自分が守るべきミレニアム生としてアリスを守るために、アリス破壊以外の終焉回避の方法を模索していたからと考えられます。

 理由として、方舟でのやり取りの中で、「あなたは私を許さないでしょうけど・・」と述べたことが挙げられます。
 あの謝罪の言葉は、もし、アリスを未だに脅威に思っていたら出ない言葉ですし、また、アリスもリオの意図をくみ取り仲間と言っていることからもわかります。

 
 二度目の失踪の理由については、はっきりとはわかりませんが、消去法からその理由を推察できます。

 まず、アリスを脅威たらしめるKEYが消えてることから、アリス破壊をもくろんでいる説は完全に消えます。また、ほかのミレニアム生との軋轢については、ないわけではありませんがアリスがリオを許した以上、あまり強くはなさそうです。

 シナリオ上、行き場がないので失踪させた説もありますが、考察なので一応考えます

 私は、確信を持てませんがKEY復活のために独力で動いているのではないかと考えます。KEYがアリスのお願いを聞き、勇者としてその役目を果たしなのなら、リオにとってもうKEYは守るべきミレニアム生とみなせるからです。

4 総括

 以上で、シナリオの疑問点から擁護、そして未来の予想までを述べました。

 私は、シナリオを読み、リオの評価が低く見られがちであることを不満に思い、筆を執りました。今回の考察で行ったシナリオ上の不均衡さと弁護を通じて、リオの名誉回復が進めばなによりです。

 さて、リオのみに関して述べましたが、次章では、ヒマリについて述べます。

 

 続きます

fclbr.hatenablog.com

 

5 その他

 リオに関して、上の項目に載せれなかった。もしくは分類できなかったこと。

・曲がりなりにも会長なので、選挙で選ばれてるだろうし、そうじゃなくても、会長にふさわしいとはミレニアム生から思われてるはず。マコトみたいに9割以上が無投票とか、チェリのみたいに票数操作してるわけでもなさそうだし。

・だからこそ、「科学的合理的思考を尊ぶミレニアムの生徒会長が、なぜあんな行動をしたんだろうか?」という疑問を誰も唱えず、誰も知ろうとしないというのが不自然。

・モモイ負傷の2日間どう考えても長い。なんか神秘とかに干渉してたのではと思うぐらい長い。なんで、ここでアリスに疑惑の目が行かないのかは本当に謎。

・2日間あったのに、リオがすぐ動かなかったのは、やっぱり迷いがあったんじゃない?リオも多分人間扱いしてたと思うんだけど、上の負傷の長さから破壊に傾いたんじゃねと思う

・リオと先生自体は正反対だけど、ペアになれば多分お互いの長所と短所で補い合えそうなので相性は良さそう。いつも見解の相違が発生しそうだけど。

・実装されても、安易にデレないでほしい。というか、先生は大人としてレバーを引かせてしまったことを謝って欲しい。せめて謝罪パートを入れてから実装してほしい。

・リオは険が強い美人で、スタイルが良いことを強調されるけど、一番やばいのはくびれ。他の生徒でも大人っぽさがある生徒は数多いけど、くびれのお陰で大人っぽさや体つきのメリハリがついている。