騒動の結果、発言を撤回に至った。
引用元はここ 発言要旨をまとめる
金融緩和を続ける理由
1 感染症からの経済落ち込みの回復途中のため
2 ドル建て資源価格の上昇を和らげるため
3 物価の安定目標(いわゆる2%の上昇)を達成していくため
緩和のための手段
1 イールドカーブ・コントロール(金利のコントロール)を行う
日米欧の物価変動の違い
米欧と違い、日本はサービス価格の上昇が硬直的
この状況を変えるためには賃金の上昇が必要
すべての企業が直面する労働コストを上昇させ、サービス価格も含め毎年値上げが行われ る状況を創り出すとともに、賃金所得の増加により消費者の値上げ許容度も高めることです。
(上の文は原文ママの引用)
労働需給のタイト化によって、パートの賃金は上がっているけど正社員には波及していない
物価上昇を反映した賃上げの実現も低い伸びにとどまっている
このように、企業の価格設定スタンスが積極化している中で、日本の家計 の値上げ許容度も高まってきているのは、持続的な物価上昇の実現を目指す 観点からは、重要な変化と捉えることができます。
(上の文も原文ママの引用)
ひとつの仮説 としては、コロナ禍における行動制限下で蓄積した「強制貯蓄」が、家計の 値上げ許容度の改善に繋がっている可能性があります。いずれにせよ、強制 貯蓄の存在等により、日本の家計が値上げを受け容れている間に、良好なマ クロ経済環境を出来るだけ維持し、これを来年度以降のベースアップを含め た賃金の本格上昇にいかに繋げていけるかが、当面のポイントであると考え ています。
(上の文も原文ママの引用)
1 「日本の家計の値上げ許容度も高まっている」の発言は調査を受けての発言。
2 日銀の考えは「賃上げによって値上げ許容度もあがる」というもの
3 また、調査を受けての部分では、「貯蓄等により家計が値上げを受け入れている間に企業は賃上げを行え」というもの
炎上するニュースか???
「受け入れている」というのは「耐えることができる」ぐらいの意味しかないと思うが・・??
ニュースにするなら
日銀総裁「賃金所得の増加により消費者の値上げ許容度も高める」
とかにすれば炎上しなかったと思う。
私はこの発言を撤回させたことのほうが問題だと思います。
なぜなら、賃上げによって値上げ許容度も上がる〜という要旨なのに、批判し撤回させてことで、かえって日銀に、庶民はそうしたサイクルを望んでいないというメッセージを送ることになるからです。
というか、なんできさらぎ会で発言したことの一部分がここまでの騒動になるんだ。頼むから、こういうことを解説してニュースにしてくれ。