サラリーマン債券の計算について

 サラリーマン債券とは、サラリーマンの給与を債券配当とみなす考え方である。

 例えば、手取りベースで25歳で250万、60歳で640万の年2.7%の賃金上昇を見込むとすると。

 インフレ率を世界経済の2%と見込むなら、サラリーマン債券は250*(1.007^35-1)/0.007=9876万

 また、退職時に2400万ほどの退職金をもらえるとしてもインフレ率を考慮すると、現在価値に直して約1175万円である。

 よってこのケースでは約1.1億円ほどの債券を自分が持っていると仮定することができる。しかし、いちばん重要なのはこの債券を、他の実際の債券と混同してはいけない。1つ目に、この債券はすぐには換金できない。2つ目にこの債券は、自分の力である程度、価格を上昇させる事もできる。3つ目に、この債券は、失業すると価格は0になる。もちろん逆に言えば、就業すれば債券を手に入れることもできるし、価格を上げることも可能だ。あくまで、計算上ということを考えた上で、ポートフォリオを考えるべきだろう。